XL250R パリダカ

エンジン換装

7月5日、最後のノーマルエンジでの走行です。
それと、A井牛乳さんのジャイロUPに乗せて頂きました。



この日、初のジャイロでの走行でした。
ノーマルのジャイロに乗った事が無かったので、
牛乳屋さんに頼み込んでの試乗となりました。

以前、ある方から「ジャイロUPは、とても力強い走りですよ!」
と聞かされてましたので、とても興味深々でした。
が、ナルホド!出足はトルクフルでしたが、最高速は45km程で頭打ち・・・
これではチョッと寂しいッスね・・・


で、この後、エンジンの換装作業に突入です。



乗せ換えるジャイロキャノピーのエンジンです。
E/Gナンバーは「TA01E-1613349」。
車体は「TA02」の前期タイプ(だと思う・・・)
カタログのデータでは、キャノピーの車重が132kgと原付としては超重量級を支えるユニットです。
方や、フォックスは63kgと軽量な車体ですので、
私のメタボな体形を付け加えても、とても魅力的なユニットです。


取りあえずフォックスをバラシます。
外したフォックスのユニット。非常にコンパクト。
横からの図。ユニットがタイヤに隠れます。

7月5日夕方。
エンジンユニットを降ろす為に、ロードフォックスをバラシます。
仕事が終わってからの作業なのですが、とても蒸し暑い日で、
夕方になっても汗だくで作業をし、PM10:15頃まで掛かりっきりでした。

コレで、名前の由来でもある、特徴的なフォックスのマフラーともお別れです。
コレに付いては、何処かでフォックス似のマフラーを作って欲しい処ですが
特注してくれる所が果たして有るんだろうか?
出来たら作って欲しいね・・・


汗だくになりながら、なんとかジャイロE/Gが・・・
大問題のハーネス。電装は解らん・・・余計に汗が。
後は配線を残すのみ・・・どうすんべぇ〜・・・

7月6日、酷暑の一日です。
昨日の作業で、取りあえずエンジンが乗った状態からの作業です。
マズは細かい部分からヤッツケマス。
エンジン部分のパイプを引きます。
ガソリン・オイルのラインを、買って置いたチューブで配管。



続いてワイヤー類に移ります。
フォックスのワイヤーでは、僅かに後退したジャイロE/Gには届きません。
ので、ジャイロのアクセルワイヤーと、Rブレーキワイヤーの付け替え作業です。
でも、ジャイロのワイヤー類では少々長すぎ・・・.
文章で書くと簡単ですが、
ワイヤーを通す場所を何回もやり直し、何とか余ったワイヤーを納めるべく、
汗だくでひたすら時間をタップリ掛けての作業です。
もう、当分やりたくありません・・・



で、ココからが大詰めの配線作業です。
24年前のフォックスの車体のハーネスに、現行のジャイロの配線を繋げます。
ハッキリ言ってヨク解ってません、私は・・・
電気関係は大の苦手でして・・・
ほかの作業中も「配線をどうしようか・・・」と頭の中はその事ばかり・・・



今も、ジャイロのサービスマニュアルを睨めて打開策を模索中ですが、どうすんべぇ〜・・・
配線ってやだなぁ〜
だってさぁ〜・・・、電気って目に見えないんだもん!!
誰かに助けを求めようにも、コレばっかりはどうにも・・・
お仕事でお世話になってる、車の電装屋さんに白旗を掲げて応援を頼むかなぁ〜・・・




7月10日、続きです。


前回の配線問題ですが、マルマル2日間悩みました。

そして、あるHPを見て、今までの疑問が解決!!
それは、電気式の自動チョークの配線先と、
ジャイロE/G側のジェネレーターの配線先でしたが、
その疑問の解決にピッタリの有難いHPのお陰で、次の日には配線完了です。



で、9日には無事に、エンジンに火が入ったのですが、
その後が最低でした・・・



エンジンには、イタリア製のマロッシ・68ccのピストンとシリンダーが組まれていたのですが、
異音と共にアイドリング中にエンスト!!
速攻でエンジンをバラシテ見ると、そこには無残な傷だらけのピストンがありました。
何とかシリンダーは無事そうですが、完全にピストンはオシャカです。

では何故、そんなコトになってしまったのかと言うと、
よく視ると、クランクケース内に細かい金属片が多数あり、それを吸い上げてしまって、
ピストンとシリンダー内に金属片が挟まれ、ピストン側に大きな傷が出来てしまいました。

サスガに、クランクケースを割ってまでは点検しませんでした。
駆動系は強化ベルトとハイスピードプーリーに交換。マロッシのピストンとシリンダー交換。
デフオイル交換と、そこまでやればOKだと思ったんだけどね・・・

よもや、クランクケース内に細かい異物があるなんて、予想もしてませんでした。

今日、沢山の純正パーツと、マロッシのピストンを発注して来ましたんで。
部品が揃ったらクランクケースを割って、本格的にエンジンの完全OHを致します・・・
あぁ〜・・・早くロードフォックスに乗りたいです・・・



尚、余りの出来事に、写真を撮る気も起きませんでしたので、
潰れたピストンの写真は無しです・・・
でも、そのうち写真載せます・・・


7月10日更新


エンジンを弄ります。

逝っちゃったエンジンをバラシました。
金属片をカジッてしまったピストンです。


マダ、アイドリングだけで1ミリも動いて無いのにお役目御免ですね。
可哀そうなマロッシのピストンです。


んで、原因を突き止める為にクランクケースを割ります。



本来ならば、車体からE/Gを下ろしてやる作業なのですが、
メンドクサイので、そのままでバラシます。



あまたにあるジャイロ系のサイトには、
「クランクケースを外すには、専用工具が必要!」とのコトでしたが、
ネジを外したダケでスンナリ「ボコッ!」と外れてくれて、何とも拍子抜けでした・・・


で、原因ですが、
クランクの右側のベアリングの一つのボールベアリングが無くなってました。


このベアリングが破損し脱落。
それが外れてクランクケース内を転げ回り砕かれて、細かい金属片となり、
クランクケース内の内壁をも削り落しながら暴れていたみたいですね。
このジャイロキャノピーのポンコツになった原因は、どうやらコレだったみたいですね。
オイル切れか、ブン回し過ぎ(ノーマルでは無理?)だったのでしょうか?・・・



マア、E/Gを始動した時点で、
一応自動車修理の本職でもある私が、異音で気付くべきでしたが、
そんな事を言っても、それはもう後の祭りってコトですケドねぇ・・・
(マロッシのピストンセット代「6.950円送込」の授業料だ・・・)



この時点で(7月13日)。
E/GのOHの為の純正部品が揃ってませんので、バラスのはココまでです。
後は部品が全部揃った時点で再開する予定です。

この次は、駆動系の左側のLカバーをバラシて、
クランクシャフトを外し、左側のベアリングを外して交換する予定です。


でも、今回はトラブルの修理とは言え、E/Gをバラスのはヤッパリ楽しいです。
クランクケース内も少し手を入れたい処もありますし、
個々のパーツ類を見るのも楽しいッス。
このE/Gをフルチューンするつもりは無いケド、
中身を見ながら「ココをアアシタイ・コウシタイ」と思うのがイイッス。
(ヤッパリそう思うのは病気でしょうか?・・・)



それと、もしこれがフォックスのE/Gでのトラブルだったとしたら、
殆どのE/Gの部品が絶版で入手困難な状況ですので、
今となっては修理やOHは不可能です。
ですので、外したフォックスのE/Gは大切に動態保存にしなければイケませんね。


7月13日更新



部品、全て揃いました

7月16日には、部品が全て揃っていましたので、
次の日の17日の夕方から、E/Gのバラシと組み立てを再開。
でしたが!!
クランクのベアリングが2種類存在していて、来てた部品が合いませんでした・・・
曜日は木曜日でしたが、何とか速攻で部品を取り直しして、
19日の夕方には無事に全ての部品が揃いました。

今の時期、サスガに昼間は暑すぎるのと、
お休みでも工場のシャッターが少しでも開いていると、結構な数のお客さんが来てしまいますので、
暗いですが、19日の夜からE/GのOH作業を開始しました。



チェーンブロックでロードフォックスの後部を吊り上げ、
クランクケース内にベアリングを組み込み、
クランクシャフトを組み付け、
新しく取り寄せたマロッシのピストンとシリンダーを組み付け、
左側の駆動系のプーリーとクラッチを組み、Lカバーを組み付け。
最後はタイヤを装着して車体を地面に着陸。
(一気にやったので写真ナシ)

後は細かい配管と配線と外装パネルを取り付ければ完成です。
ヨッシャ〜!!、アトは気楽な部分だから今夜中に仕上げるゾ!!
と、更に気合いが入った処に・・・

「こんばんは〜、スミマセンけど、パンクしちゃったんで修理して下さぁ〜い!!」
と、バッドタイミングで、お客さんが飛び込んで来ました。
内心「マイッタなぁ〜・・・、こんな夜中に・・・」
こんな事が無い様に、夜の作業にしたのに・・・
と思いつつも、スグに気持ちを切り替えて、お客さんの状況を把握するべく、車の元へ向かいます。
でも、本格的なパンク修理をしてたら相当時間が掛かりますので、
取りあえずスペアタイヤに交換し、走行可能な状態にして、お引き取り願いました。

そんなこんなで、結局、時刻はPM11:30分になってしまった。
そして、私の気合いとテンションが殆どエンプティー状態になってしまい、
アトは、少しお片付けをして帰宅することとしました・・・
アァ〜〜〜、疲れたぁ〜・・・・・・・・



7月20日、PM13:00、昨日の続きを再開
トニカク、熱いです。
ツクヅク、昨夜、完成しなかった事を悔みます。

暑さの為、思うように作業がハカドリません。

そして、PM14:30頃に全ての工程が終了。
でも、E/Gが始動しません・・・ナンデや!??

もう一度外装パネルを外し、
あっちこっち点検すると、1ヶ所、接触不良を発見し修理しました。

修理後は、一発でE/Gが始動。
約1時間ほどアイドリングで馴らし運転をしてから路上で走行しました。
でも、1`ほど走行した所でまたまたトラブルが発生してしまい、エンストしたまま押して帰りました。
そしてその後も、1`ほど走行すると、またまたエンスト・・・
それも炎天下の中を延々と押して帰るのでした。
オマケに、後輪に何度も足を轢かれながらです・・・

エンストの原因ってなんだろう??
7月20日の時点では、訳が解りませんでした。
でも、20日の夜に、
エンストしてもイイように、すぐ近くのご近所を低速で10qほどの距離を走行、
その時は異常は無く、普通にはしれました。





7月21日、原因追求と馴らし運転
今日も暑い一日でした。

昼過ぎ頃からフォックスを弄ります。
思いついた所を何カ所か点検。ですが特に異状なしです・・・

で、何時エンストするかも分からんフォックスで走ってみます。

初めの10qホドは別段普通に馴らし走行が出来ましたが、
約16qを過ぎた辺りでいきなりのエンスト!!
「ヤバい!この止まり方は焼付いたぁ〜!!」
と思いましたが、スターターのキックを踏むと軽く降りますので焼付きはナイ模様で、
E/Gは始動しますが爆発が続きません・・・

止まったE/Gをくまなく点検するも、どこも異常なし。
燃料とオイルのチューブには透明なモノを使ってますので、
その部分は目視で素早く点検出来ますので、ガソリンも普通にキャブまで来てるのが解ります・・・

でもシカシ!!それが今回の曲者でして、
後で判ったのですが、実際にはキャブのフロート室には充分にガソリンが来て無く、
ある程度の速度を出すと、完全に燃料ポンプの圧送量が不足していたのでした。

アトは、原因が解ればこっちのモノです。
負正圧タイプの燃料ポンプの排出量を、もっと効率良くする為の改良と、
E/Gを組んで40qほど走行してますので、
E/Gのシリンダーとピストンを点検する為にバラシました。



シリンダー内部はソコソコ良好。
ピストンは、排気側のごく一部が焼付きそうな可能性がありそうな?・・・
マダもう少し慎重に馴らしを大人しくしないとね・・・

で、ポンプの手直しの効果を確認の為に試走しましたが、
今度はエンストすること無く連続で走行が可能となり、
マダマダ、キャブのセッティングが決まってませんが、
これでジャイロキャノピーE/Gの換装作業は一応終了です。

んで今度は、
明後日あたりに届くハズの「チャンバーマフラー」(スポーツマフラー)
を取り付けてキャブと駆動系のセッティングを行ってゆく予定です。


(ミヤさん、エンストした時はお騒がせ致しました。少しパニクッてました)


7月21日更新

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